順調な調製品輸出


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 2004年1〜10月の輸出状況 ● ● ●

 タイブロイラー加工輸出協会による2004年1〜10月の冷凍鶏肉と鶏肉調製品の輸出量を見ると、冷凍鶏肉の輸出は鳥インフルエンザにより、4月以降停止したままである。一方、鶏肉調製品については、順調に輸出を伸ばしており、前年同月比17%増の14万9千トン、日本向けにおいても同14%増の7万7千トンとなっている。中でも韓国への輸出は前年同期の約3倍の5千トンとなっている。

図 ブロイラー輸出の動向(1月〜10月)

● ● ● EU拡大の影響 ● ● ●

 2004年5月1日にEUは新たな東欧の10カ国をメンバーに加えた。この結果、これらの10カ国はEU単一市場への参入により従来支払っていた関税が不要とになった。
 タイは現在、鳥フルエンザの発生によって、タイ産鶏肉の大きな市場であった日本とEUを含む各国に、加熱処理した調製品のみの輸出しかできなくなっている。特にEUは、アジア地域での鳥インフルエンザの状況が終息しないことを理由に、少なくとも2005年の3月まではアジアの発生国からの鶏肉の輸入を停止することとしているので、タイとしてはEUの市場動向が気になるところである。

表 国別輸出状況(2004年1月〜10月)
(単位:トン)
資料:タイ・ブロイラー加工輸出協会

元のページに戻る