● ● ● 上半期と畜頭数はかなりの程度増加 ● ● ●米国農務省(USDA)によると、2006年1〜6月のと畜頭数はすべての月で前年を上回って推移しており、上半期全体では前年同期比4.8%増の1,663万9千頭となった。その内訳を見ると、雄牛が同3.8%減の25万1千頭と減少したものの、去勢牛が同6.5%増の884万頭、未経産牛が同1.8%増の503万3千頭、肉用経産牛が同10.8%増の139万頭と高水準で推移した。これに加え、1頭当たりの枝肉重量が増加していることも相まって、上半期の牛肉生産量(枝肉重量ベース)は、同7.1%増の579万1千トンとかなりの程度増加した。なお、USDAによると、2006年の牛肉生産は前年比5.6%増の1,181万7千トンが見込まれている。 牛種別、上半期(1〜6月)のと畜頭数
● ● ● 牛肉小売価格は11カ月連続で下落 ● ● ●USDAによると、牛肉小売価格(チョイス級)は、2006年11月以降、ポンド当たり4ドル台で推移していたが、2006年5月には前年同月比7.3%安のポンド当たり395セント(キログラム当たり1,010円:1ドル=116円)とかなりの程度下落した。チョイス級の小売価格は、2005年7月以降11カ月連続して前年同月を下回って推移している。また、2006年5月のチョイス級サーロインステーキの価格も、前年同月比10.3%安の100ポンド当たり604.8ドル(キログラム当たり1,547円)となった。 牛肉小売価格(チョイス級)の推移
● ● ● ハンバーガーパティ用のひき肉価格も低調に推移 ● ● ●ハンバーガーのパティ用として使用されるひき肉の価格も、2006年5月は前年同月比5.2%安のポンド当たり224セント(キログラム当たり573円)と低調に推移している。2006年上半期の肉用経産牛のと畜頭数が前年同期比10.8%増と大幅に上回ったことや、ひき材用の牛肉の主要供給源である豪州からの牛肉輸入量が、2006年(1〜4月)で前年同期比36.2%増の12万トンと大幅に増加したことが、ひき肉価格の下落を招いたとされる。 ひき肉小売価格の推移
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