ひとくちMemo
EUは2010年までに域内の消費電力の21%を風力、太陽光、バイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)などの再生可能エネルギー資源から得るとの目標を掲げ、各加盟国は具体的な数値目標の達成に向けた取り組みを行っている。 |
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当プラントは、スラリー状の家畜排せつ物のほか、わらなどを多く含む家畜排せつ物や固形のバイオマスも併せて処理し、電力生産を行っている。 この工程のうち、まず、わらなどを多く含む家畜排せつ物や固形バイオマスについては、物理的および化学的な前処理を行った後、スラリー状の家畜排せつ物と混合する。 その後、この混合物から窒素分としてアンモニアを一定量抽出した後、発酵槽で発酵させ、メタンガスを取り出す。このメタンガスを燃焼させて発生する電力や熱を利用する。 発酵後の消化液については、遠心分離によりリンを多く含む固形分と窒素やカリウムを含む液体に分離される。液分画については、アンモニアを抽出した後、プラントで発生する熱を利用して蒸留・濃縮され、最終的には耕作地に散布される。 |
原料となる主なバイオマスは、養鶏農家・養豚農家・酪農家で発生する家畜排せつ物、食品工場で発生する食品残さ、バイオディーゼル精製後の植物残さなどである。 |
プラントから約900メートル離れた場所に位置する養豚農場(肥育豚約1万5千頭飼養)。ここで発生するスラリー状の家畜排せつ物は、地下のパイプを通って、プラントのスラリータンクへと運ばれる。 |
スラリータンク(1) |
わらなどを多く含む家畜排せつ物や固形バイオマスの受け入れ口(2)。このプラントは、年間1万5千トンの固形バイオマスの受け入れ・処理能力を有する。 |
固形バイオマスの受け入れ口(2)の内部。壁面は悪臭の吸着効果を期待して木材チップを利用している。 |
スクリューコンベア
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スクリューコンベアで固形バイオマスは写真中央の前処理タンク(3)へと送られる。固形バイオマスは、このタンク内で、高温(1,200〜2,000度)、高圧(5〜7気圧)、アルカリ添加の下、加水分解および無菌化される。 |
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発酵槽(6) |
発電機(7) |
発電機の部屋の上階に設置されたボイラー |
今回の取材に協力してもらったグリーン・ファーム・エナジー社のペダーセン会長(左)とヨーゲンセン社長。 |
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(ブリュッセル駐在員事務所 和田 剛、山ア 良人) |
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