パイロットプランの始動により要求の厳しい市場への参入の第一歩と期待 EU地域への主要牛肉輸出国になるため、EUの要求に応じ、拡大メルコスル加盟国は個体識別システムの変革過程にある。パラグアイについても同様に2004年5月5日付け政令第2504号により輸出向けと畜牛の識別および原産地証明を保証するトレーサビリティシステム(SITRAP)が創設された。農牧省(MAG)がシステムの機能と管理を担当し、パラグアイ農牧協会(ARP)が実施機関と定められ、パイロットプランが始動している。
2006年の食肉輸出は前年同期比大幅増 一方、パラグアイ国立家畜衛生局(SENACSA)によると、2006年1〜4月の食肉輸出量は前年同期比37.3%増の7万9,259トン(製品重量ベース)、輸出額は同63.6%増の1億5,582万ドル(177億6千万円)となった。このうち、牛肉について、輸出量は前年比40.0%増の5万3,613トン、輸出額は同75.3%増の1億2,086万ドル(137億8千万円)となり、食肉総輸出額の8割を占めた。 国際的な衛生条件の承認も輸出拡大への一助なお、パラグアイは2005年に国際獣疫事務局(OIE)より口蹄疫ワクチン接種清浄国のステータスを得、さらに今年5月下旬に開催されたOIEの総会において、チリとともにBSE清浄国として暫定的な承認を受けたことで、国際的にも衛生水準が保証され、輸出拡大への追い風になるものと期待されている。 |
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