● ● ● 1頭当たりの枝肉重量が過去最高に ● ● ●米国農務省(USDA)によれば、10月の1頭当たりの枝肉重量は356キログラムグラムと過去最高を記録した。近年出荷重量が増加傾向にあることに加えて、フィードロットに導入頭数される未経産牛の割合が小さくなってきていることが、枝肉重量を押し上げる要因とされている。10月1日現在のフィードロット飼養頭数をみても未経産牛は1月1日現在と比べて10.6%の減少となっており、10月の未経産牛と畜頭数も前年同月比12.1%の減少となった。
● ● ● 未経産牛の減少でチョイス級卸売価格が値上がり ● ● ● チョイス級以上の卸売価格の値上がりが続いている。USDAによれば11月のチョイス級の牛肉卸売価格(600〜900ポンド)は、最近の値上がり傾向を反映して、前年同月比11.3%高の100ポンド当たり148.8ドル(キログラム当たり397円:1ドル=121円)となった。セレクト級も同様に値上がり傾向にあるが、チョイス級との価格差を比較すると、前年同月が100ポンド当たり5.65ドル(キログラム当たり1,507円)であったのに対し、11月は11.3ドル(キログラム当たり3,014円)とチョイス級の値上がりの勢いがセレクト級をしのいでいる。チョイス級の値上がりの要因としてUSDAは、肉質等級の高い牛肉を生産する未経産牛の供給が減少していることが背景にあり、チョイス級以上の牛肉の需給はひっ迫傾向が続いているとしている。 図1 2005年の牛肉卸売価格の推移
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