● ● ● バター、チーズなどの高値が輸出を下支え ● ● ●2004/05年度(2004年7月〜2005年6月)の乳製品輸出額は、前年度比9.4%増の24億1,800万米ドル(2,877億円:1米ドル=119円)となった。これは、昨年12月に発表されたABARE(豪州農業資源経済局)の農業産品需給予測で示されたもの。輸出額増加の理由としてABAREでは、国際的な乳製品需要に伴うバター、チーズ、粉乳類の価格上昇を挙げている。また、2005/06年度についてはバターを除く、チーズ、粉乳類価格のさらなる高値を予測しており、また、生乳生産の増加に伴う乳製品生産量の拡大により、輸出額は引き続き前年度比6.5%増の25億7,500万米ドル(3,064億円)を見込んでいる。
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資料:Statistics NZ 「Overseas Trade Statistics」 |
2005/06年度の豪州のバター生産量についてABAREは、前年度比2.3%増の13万4千トンとし、増加に転じると予測している。最近の豪州における乳製品消費の傾向として、健康志向が第一に取り上げられることから、これを反映して近年のバター生産量は減少傾向にあった。しかし、2004/05年度の国際的なバター供給のひっ迫に伴い、価格が高水準で推移したことや、2005/06年度の生乳生産見込みが前年度比1.5%増の1,027万キロリットルと増加傾向にあることから、市場動向を反映してバターの生産量も増加に転じるとみられている。
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