好調な飼養動向に後押しされて2006年の生産も上昇傾向


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 2005年第4四半期の豚飼養動向は前年同期比0.4%増 ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、2005年第4四半期の豚飼養動向(12月1日時点)は、前年同期比0.4%増の6,119万7千頭となった。飼養区分別にみると、繁殖豚(雄を含む)は前年同期比0.7%増の601万1千頭、肥育豚が前年同期比0.3%増の5,518万6千頭となっている。

 また、2005年12〜2006年2月の分娩頭数(見込)は前年同期1.5%増の287万7千頭と1999年同期以来の高い水準となると見込まれており、2006年3〜5月の分娩頭数(見込)も289万頭と前年同期を0.3%上回るとされている。2006年の豚肉生産についてUSDAは、飼養動向の増加および分娩頭数の増加に後押しされて、引き続き増加傾向で推移すると予測している。

図1 分娩頭数の推移

注1:2005年12月以降は分娩予定頭数
 2:12月は前年の12月
資料:USDA


● ● ● 一腹当たり子豚産子数は前期に次ぐ高い水準 ● ● ●

 USDAによれば、2005年9〜11月の子豚産子数は前年同期比0.8%増の2,608万頭となった。また、2005年9〜11月の一腹当たり子豚産子数は前年同期比0.8%増の9.03頭と前期に次ぐ高い水準となった。

 飼養規模別にみると、5,000頭以上の規模で9.10頭、2,000〜4,999頭規模で9.00頭、1,000〜1,999頭規模で8.70頭、500〜999頭規模で8.50頭などとなっており、2000頭以上の規模で過去最高を記録した前期の水準を維持した。また、州別ではアイオワ州が前年同期比1.1%増の9.00頭、ノースカロライナ州が前年同期同の9.00頭となっている。

図2 1頭当たりの枝肉重量と1腹当たりの産子数

資料:USDA


● ● ● 2006年の豚肉生産量は前年比2.4%増を予測 ● ● ●

 USDAは2006年の豚肉生産予測について、上半期が前年同期比1.5%増の467万7千トン、下半期が同3.3%増の493万3千トンと予測しており、年全体で前年比2.4%増の961万トンと見込んでいる。その要因としてUSDAは、一腹当たり子豚産子数の増加に加え、1頭当たり枝肉重量も2004年6月以降20カ月連続で増加しているなど生産性が飛躍的に向上していることを挙げている。


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