● ● ● 米ドル安と低調な豚肉卸売価格が輸出を後押し ● ● ● 米国農務省(USDA)によると、2005年の豚肉輸出量(枝肉重量ベース)は、為替が米ドル安で推移したことや、米国の豚肉卸売価格が低調に推移したことなど輸入業者にとって有利な条件が整ったため、前年比22%増の120万7千トンと前年を大幅に上回る結果となった。豚肉卸売価格であるカットアウトバリューは、2005年4月以降前年を下回って推移している。 豚肉輸出入量の推移
● ● ● 対日輸出量は前年比13.4%増 ● ● ● 2005年の豚肉輸出量を国別にみると、最大の仕向け先である日本が、前年比13.4%増の47万4千トンとなった。そのほかの国をみると、メキシコは同1%増の24万4千トンとわずかに増加、カナダ、韓国はそれぞれ同28.7%増、166.7%増の13万7千トン、8万6千トンと大幅に増加した。米国にとって仕向け先第2位のメキシコは経済成長が見込まれるため、今後も豚肉の需要が見込まれ、2006年に豚肉輸出量の増加が期待されている。 国別豚肉輸出量の推移
● ● ● 輸入量は2年連続減少 ● ● ●2005年の豚肉輸入量は、全体の8割を占めるカナダ産が、前年比5.5%と減少したことなどが影響し、全体では同6.9%減の46万4千トンと2年連続で減少した。しかし、USDAによると、輸入量全体に占めるデンマーク産のシェアが過去10年間(95〜2005年)で22%から10%以下に減少したのに対し、カナダ産のシェアは68%から82%にまで成長するなど、今後もカナダからの安定した輸入量が見込まれている。 |
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