● ● ● 米国の2006/07年度トウモロコシ期末在庫は、大幅に減少の見込み ● ● ●
米国農務省(USDA)が7月に公表した米国の飼料穀物需給予測によると、2006/07年度のトウモロコシ生産量は2億7,281万トンに上方修正されたが、前年度比で見ると3.3%の減少と見通されている。
これは、作付面積の減少によるものとされ、作付面積は、前年度を2.9%下回る3,211万9千ヘクタールと見込まれている。
消費量は、エタノールなどの工業用需要の増加などにより、2億4,347万トンの上方修正となり前年度を5.6%上回ることに加え、輸出量は前年度を2.4%上回る5,461万トンと見込まれている。
この結果、期末在庫は36万トン下方修正され、2,735万トンと前年度を47.8%下回る大幅な減少が予想されている。
米国のトウモロコシ生産量と期末在庫
資料:USDA/FAS |
● ● ● 7月30日現在の作柄は前年並み ● ● ●
USDAは、7月30日現在のトウモロコシの作柄動向を公表した。これによると、主要18州の作柄は、「優」(Excellent)と「良」(Good)の合計が56%で、前週(7月23日現在)と比較して3ポイント下回ったものの、前年同期の53%を3ポイント上回っている。
全米のトウモロコシ作付面積の約6割を占める主要5州の動向を見ると、アイオワ州、ネブラスカ州およびミネソタ州は、前年水準を割り込んでおり、上回っているのは、イリノイ州とインディアナ州となっている。
トウモロコシ生産量上位5州の作柄割合
注: |
作柄は「優(Excellent)」と「良(Good)」の計。作柄割合は各年7月末現在。 |
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● ● ● 生育状況も作柄と同様に前年並み ● ● ●
また、主要18州の生育状況を見ると、シルキング(雌穂の開花)が完了した比率は、過去5年間の平均82%を上回り、前年並みの91%で推移している。
一方、ドウ(受粉後、ミルク状穀粒の中身が柔らかい塊になった状態)の比率は前年同期を1ポイント上回る25%となっており、生育は前年水準で推移していると見られる。
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