● ● ● 2006年1〜5月の輸入量は前年同期比10.5%増 ● ● ● 米国農務省(USDA)によると、2006年1〜5月の生体豚輸入頭数はすべての月で前年を上回り、全体では前年同期比10.5%増の348万頭となった。米国の生体豚輸入は、そのほぼ全量をカナダ産が占めており、主にオンタリオ州やマニトバ州から出荷されている。これらの生体豚は、肥育豚(と場直行)と110ポンド未満(約50キログラム未満)の肥育素豚に分類されるが、近年では110ポンド未満の肥育素豚の割合が高まっており、2006年1〜5月の肥育素豚のシェアは、前年同期の68.2%から2.1ポイント増加の70.3%となった。 ● ● ● 2006年の輸入量は前年比7.8%増の883万頭の見込み ● ● ● USDAによると、このようなカナダ産素豚の輸入増加の要因は、米国内における養豚産業の置かれている現状を反映する一事例としている。すなわち、養豚経営の収支は強い輸出需要などから2年以上の黒字が続いているものの、豚飼養頭数を2006年1日現在で見ると全体では前年同期比0.3%増、繁殖豚で同1.4%増とわずかな増加となっている。これは、規模拡大などに必要な許可や建設、規制対策などの経費が高いため、農家の投資意欲を鈍らせ、結果としてこれ以外の手法で豚肉生産の増加を模索するようになっていると分析している。繁殖豚1頭当たりの産子数の増加による効率性の追求や、カナダからの肥育素豚輸入による豚肉生産がこれに当たるとしている。 カナダからの生体豚輸入頭数の推移
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