● ● ● 2006年1月以降、取引価格は右肩上がり ● ● ●豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)が発表する最新の肉牛市場取引価格によると、主要肉牛生産地域であるクイーンズランド(QLD)州、ニューサウスウェールズ(NSW)州の気象条件が、干ばつから改善されつつあることから、主要カテゴリーにおける肉牛価格は底を打ち、夏場の終わりに向けて再び上昇傾向を示している。 東部地区若齢牛指標価格(EYCI)
MLAが発表した肉牛取引の指標となる東部地区若齢牛指標価格(EYCI)を見ると、干ばつによる放牧条件の悪化と飼料価格の高騰により肉牛生産者が出荷を加速させたことから、肉牛の市場取引頭数は増加傾向で推移しているものの、指標価格は、本年1月以降、徐々に改善されている。指標価格の平均で比べると、1月はキログラム当たり304豪セント(289円:1豪ドル=95円)であったが、2月は4.4%高の同317豪セント(301円)となった。
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資料:MLA |
肉牛取引価格は、徐々に改善されているが、日本向けなどのグラスフェッド・フルセット価格は、あまり価格変動は見られない。これは、日本などに仕向けられる品質の良い肉牛確保が難しくなっており、肉牛価格に直ちに連動することなく、また実需者からの引き合いが弱まることがないためとしている。
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