2006年のブロイラー生産量は、前年比1.3%増の1,625万3千トン


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 平均生体重量の増加が、生産量に寄与 ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、2006年の米国ブロイラー生産量は、前年比1.3%増の1,625万3千トンと好調な生産が続いている。これは2006年1〜11月のと鳥羽数は前年同期比0.2%増とほぼ同水準だったものの、ブロイラー一羽当たりの平均生体重量(加重平均)が、同1.9%増の2.43キログラムから2.48キログラムとなったことが生産量増加に寄与したとされる。ブロイラーは大型化の傾向にあり、2001年の2.29キログラムと比較すると約200グラム増加している。

 なお、USDAは、2006年後半からブロイラー製品の価格が低迷していることや飼料コストの上昇により、2007年前半の生産量はやや減速し、全体で前年比1.1%増の1,642万7千トンと微増になると予測している。

と鳥羽数と平均生体重の推移


資料: NASS/USDA「Poultry Slaughter」


● ● ● 価格は軒並み軟調に推移 ● ● ●

 2006年の卸売価格(12都市平均丸どり価格)は、生産量の増加や2006年前半において高水準で推移した在庫量が影響し、12月を除くすべての月で前年同月を下回って推移した(左図参照)。そのため、2006年は前年比9.2%安のポンド当たり64.3セント(キログラム当たり170円:1ドル=120円)とかなり下落した。

 卸売価格を部位別に見ると、むね肉(ボンレス、北東部)が同16.6%安のポンド当たり111.6セント(同295円)、骨付きもも肉(ホール)は同26.2%安のポンド当たり38.5セント(同102円)となるなど著しい値下がりとなった。骨付きもも肉は、ロシアやCIS諸国からの輸出需要が低下したことなども影響し、2006年3月と4月にはポンド当たり20セント台まで低迷した。

 2007年も生産量の増加が予測されていることから、卸売価格は依然軟調に推移するとされている。

ブロイラー卸売価格の推移


資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」

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