● ● ● 卸売価格の一時的な回復により、第3四半期の輸出量はかなりの程度減少 ● ● ● 米国農務省(USDA)によると、9月のブロイラー輸出量は、ハリケーンにより港湾施設が被害を受けた前年同月を5.3%下回る16万3千トンとなり、2006年第3四半期(7〜9月)は前年同期比8.3%減の55万5千トンとなった。輸出量が減少した主な理由は、低迷していた鶏肉卸売価格が夏場に入って、一時的に上昇したためとされている。 図1 第3四半期 ブロイラー輸出量
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資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」 |
USDAは、2007年の輸出動向予測を発表し、ブロイラー輸出量について前年比7.4%増の250万8千トンになるとの見方を示した。主要輸出業者は、軒並み船積みされる量が増加するだろうとの見込みを示しており、また国際市場におけるシェアが大きく変化することはないとみている。USDAは、2007年の全世界の輸出量に占める主要国・地域のシェアはブラジル38%、米国37%、EU10%になるとしている。
ブラジルの輸出動向について、主要通貨に対してレアルが強含みで推移すると見込まれることから、輸出量の増加は2%程度にとどまり、255万トンになるとの予測が示された。また、鶏肉の輸入大国であるロシアの輸入動向について、近年鶏肉増産に力を入れていることから、輸入量は7%以上減少し、115万トンになると見込まれている。
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