今後10年間の国際的な乳製品需要は、年2.7%増加の見込み ニュージーランド(NZ)最大手乳業会社であるフォンテラは4月2日、国際乳製品市場における長期的な需給見込みを公表した。これによると、今後の国際乳製品市場は、強い需要を背景として需要量の増加が生産量の増加を上回って推移することから、NZ乳業にとっては楽観的な状況が見込まれている。世界の乳製品の需要量は、この10年間で年2.0%増加したのに対し、今後10年間は年2.7%ずつ増加する。一方、供給量は、今後10年間で年2.0%増加となり、需要量の増加に供給量の増加が追いつかない状況となるとしている。 来年度の生産者支払乳価は引き上げの意向また、同社代表は4月、生産者との会合で、NZドル為替相場が今後大きく変動しないことを前提条件として、来年度(2007/08年度)の生産者支払乳価(乳固形分ベース)を1キログラム当たり5NZドル(430円:1NZドル=86円)近くまで引き上げる意向を示した。これは、長期的に乳製品需要の増加が見込まれていることに加え、国際乳製品価格が記録的な高水準にあるためである。NZにおける生産者支払乳価は、乳固形分1キログラム当たり2005/06年度が4.10NZドル(353円)、今年度(2006/07年度)は当初4.05NZドル(348円)としていたが、今年2月、乳製品輸出が好調であることを理由に1キログラム当たり10NZセント(9円)引き上げ、4.15NZドル(357円)とすることを決定した。 |
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