● ● ● 2007/08年度の生乳生産量は前年度比3.7%減と予測 ● ● ●豪州農業資源経済局(ABARE)が四半期ごとに公表している農産品需給予測によると、2007/08年度(7月〜翌年6月)の生乳生産量は、922万5千キロリットルと前年度を3.7%下回り、前回公表値から12万5千キロリットル下方修正された。 これは、主要酪農地域におけるかんがい用水の利用量の減少と牧草の生育状態の悪化をもたらした前年度の干ばつの後遺症を依然引きずっていることによるものである。2007/08年度は、一部の地域を除き多くの酪農地域において前年度より降水量の増加が見られるものの、かんがい地域、特にマレー・ダーリング集水域南部における貯水量に十分な改善がないものと見込まれている。 ABAREによると、干ばつは、主要酪農地域の一つであるニューサウスウェールズ州とビクトリア州境のマレー河沿岸部で被害が、著しく大きいとしている。 生乳生産量の減少が予測される中で、好調な牛乳の国内消費を受けて加工用向け生乳の減少幅が大きく、ABAREでは、加工乳向け乳量は前年度比5.3%減と生産量の減少よりも大きく減少すると見込んでいる。この結果、チーズ生産量が前年度比8.1%減とかなりの程度減少すると見込んでいる。 一方、酪農生産者への支払乳価は、生乳生産量減少に加えて、乳製品国際価格が高騰していることを背景に、前年度を29.9%上回る43豪セント/リットル(44円、1豪ドル=104円)と見ている。 生乳生産量および経産牛頭数の推移
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