干ばつによる被害地へ支援チリ政府は2月25日、広範囲にわたる干ばつにより、同国南部第7、9、10州の46市町村に対し、また、27日には首都圏州ほかの9市町村に対し、農業緊急事態を宣言した。これまでに第4、5、6、8州および首都圏州の89の市町村が緊急事態宣言を受けており、今回の発令により144の市町村が緊急事態下にあることになる。政府は、被災地の農業生産者への支援に総額3,500万ドル(37億8千万円:1ドル=108円)を充てている。 また、政府がこれまでに公表した干ばつによる被害地域への主な支援策の概要は以下の通りである。 ・ 井戸の掘削および水路の改善に関する事業の実施 ・ 農業開発機構(INDAP)によるかんがいプロジェクトへの資金交付手続きの簡素化および迅速化 ・ 被害状況に基づき、被災した農業経営に上限3,200ドル(35万円)までの交付 ・ 山岳地や内陸の乾燥地の小規模生産者への家畜(牛、羊、ヤギ)の医薬品、治療の提供 ・ INDAPの災害融資をこれまでに受けていた農業経営に対する補助金の交付
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