2007/08年度上半期の生乳生産量、前年同期比7.2%減


◇絵でみる需給動向◇


12月の生乳生産量は前年同月比3.5%減

 デイリー・オーストラリア(DA)によると、2007年12月の生乳生産量(速報値)は、前年同月を3.5%下回る91万5千キロリットルとなった。2006年10月以降干ばつの影響による減産が続き、2007/08年度(7月〜6月)当初から前年同月比で7〜9%程度の減少幅を記録してきた。12月については減少幅が小さくなっているが、これは、前年同月の生産量が大幅に減少したことによるものであり、引き続き低水準であることに変わりはない。

 2007/08年度上半期(7〜12月)の生乳生産量を見ると、前年同期比7.2%減の529万キロリットルとなり、数量にして41万1千キロリットルも下回っている。州別では、気候条件に恵まれたタスマニア(TAS)州は同0.7%減にとどまったものの、豪州の生乳生産量の6割以上を占めるビクトリア(VIC)州や同約1割を占めるニューサウスウェールズ(NSW)州では、それぞれ同7.5%、5.7%減となっており、その他の州でも軒並み減産となった。

2007/08年度上半期州別生乳生産量


VIC州北部地域の2007/08年度上半期の生乳生産量15.9%減

 主要生産地であるVIC州の地域別の上半期の生乳生産状況については次のとおりである。東部地域は前年同期比4.0%減の122万3千キロリットル、西部地域は同2.9%減の130万6千キロリットルとなったが、2007年12月の実績では東部地域は前年並み、また、西部地域も11月以降前年同月の実績を上回ったことから、両地域とも徐々に生産が回復していることがうかがえる。一方、北部地域は、同15.9%減の106万8千キロリットルで、数量にして20万キロリットル超の減少となっており、豪州全体の生乳生産量減の大きな要因となっている。同地域はマレー川沿岸などでかんがい用水を利用した放牧酪農が中心となっているが、昨年から続く干ばつの影響によるかんがい用水の貯水率の低下から放牧地への散水が十分に行えない状況が続いている。そのため牧草の生育改善の遅れが大きな足かせとなっており、2007年12月も前年同月比13.5%減と生乳生産の回復が遅れている。

 VIC州に次ぐ生産量を誇るNSW州の地域別の動向は、北部沿岸地域では内陸部に比べ降雨に恵まれ牧草の生育状況が改善したため、前年同期比0.1%増と前年度並みとなったものの、かんがい酪農が中心となる内陸部、南部地域ではそれぞれ前年同期比11.0%、5.7%減となった。

VIC州地域別生乳生産量の推移


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