ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年4月8日号(通巻285号)


EUのBSE問題、1年を経過(full story)

【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 4月3日発】 昨年3月のイギリス政府による
牛海綿状脳症(BSE)とヒトのクロイツフェルドヤコブ病の伝播性についての
声明に端を発したBSE問題は、EUばかりでなく世界の牛肉需給に大きな影響
を与えたが、その発表以来、牛肉関係者にとって長い1年が経過した。

米・EU間の食肉等検疫条件交渉、合意に至らず(full story) 【デンバー駐在員 藤野 哲也 4月3日発】 米・EU間の食肉等検疫条件交渉 は、4月1日、EUが同日付けで発効する検疫規則をめぐって2国間の意見対立 が続いたため、合意に至らずに終了した。米国農務省(USDA)は、対抗措置 を発表したが、交渉再開については、EUの今後の対応いかんとしながらも、 その実現に努力するとの考えを明らかにしている。
96年の豪州生体牛輸出、対前年比42%増(full story) 【シドニー駐在員 鈴木 稔 4月3日発】 近年、東南アジア向けを中心として 急速に拡大してきた豪州の生体牛輸出は、96年も予想を上回る72万3千頭と なり、前年より42%もの増加となった。さらに、最近では、新しい市場として エジプトも登場し、拡大傾向は依然としてとどまるところを知らない。
インドネシア、酪農家負債問題が深刻化(full story) 【シンガポール駐在員 山田 理 4月3日発】 インドネシアで酪農家の抱える 借入金が問題となっている。政府主導で酪農振興が進められ、順調に飼養頭数、 生乳生産とも増加しているが、現在、酪農家が持つ負債の13%が返済不能に 陥っている。酪農家の持つ飼養管理技術の未熟さによる生産性の低さが根本の 原因であるだけに、抜本的な解決には長い時間が必要である。
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