ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年2月18日号(通巻278号)


豪州牛肉輸出量、対前年比7%減(full story)

 【シドニー駐在員 石橋  隆 2月13日発】 豪州食肉畜産公社(AMLC)
によれば、96年(1〜12月)の牛肉総輸出量は69万5千トン(船積ベース)
と、前年比7%の減少となった。米国産牛肉の生産拡大による競合激化、イギリ
スで発生した牛海綿状脳症(BSE)問題、日本市場での病原性大腸菌O−15
7による食中毒事件などにより、豪州の牛肉輸出は低迷を余儀なくされた。

EU委員会、組織改革へ(full story)  【ブラッセル駐在員 池田 一樹 2月13日発】 牛海綿状脳症(BSE) 臨時審査委員会(EU議会内)が、EUでのBSE対策に関する報告書を発表し た。公衆衛生面での対策の怠慢を中心に関係機関の対応の不備を指摘した他、E U委員会の組織の問題点と改革を提起している。EU委員会は、12日、分散し た公衆衛生分野の権限の一本化を発表した。
酪農家、NCEのチーズ取引に不信感(full story)  【デンバー駐在員 堀口 明 2月13日発】 昨年9月に100ポンド当た り15.37ドルという高値を記録した加工向け生乳の基本公式乳価(BFP) は、その後急落し、12月には11.34ドルに低下した。BFPの価格形成に は全国チーズ取引所(NCE)のチーズ取引価格が参考とされており、NCEに おける価格形成に対する不満と乳価決定方法改善の声が酪農家から上がっている。
タイ政府、鶏卵価格安定対策を実施へ(full story)  【シンガポール駐在員 山田 理 2月13日発】 タイでは、年明け早々か ら鶏卵価格が大暴落し、大きな問題となっている。今回の暴落の原因は、この時 期の冷涼な気候がもたらした生産増加による供給過剰と主要輸出先である香港向 けの輸出量の急減が重なったためとみられている。事態を憂慮したタイ政府は、 卵価安定のためさまざまな対策を検討しているが、実施までに時間を要すること から、卵価の迅速な回復は、困難であるとみられる。
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