ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年1月14日号(通巻273号)


米国、加工原料乳の支持価格引き下げ(full story)

 【デンバー駐在員 藤野  哲也 1月7日発】 米農務省(USDA)は、1月
からの加工原料乳の支持価格を発表した。これは、96年農業法に基づくもので、
昨年より15セント/100ポンド引き下げられて10.20ポンドとなった。
なお、これによる実質的な影響はないと考えられるが、これとほぼ同時期に生乳
価格の価格安定策も発表された。

NZ、牛群改良が進展(full story) 【シドニー駐在員 鈴木 稔 1月10日発】 ニュージーランド(NZ)にお ける牛群検定普及率は、95/96年度は85.6%となり、着実に普及率は高 まってきている。また、産乳能力も放牧酪農という生産形態から年変動はあるも のの、傾向的には改良の進展がみられ、特に体細胞数の改善が進んできている。
EU、牛飼養頭数わずかに増加(full story) 【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 1月9日発】 EU統計局は、96年6月現 在の牛飼養頭数と牛と畜頭数見通しを発表した。これによると、牛飼養頭数は牛 海綿状脳症(BSE)問題発生直後の調査にもかかわらず、わずかながら増加し たものとなったが、牛と畜頭数については96年は前年より約5%、97年につ いても約1%の減少となる見込みである。
マレーシア、加工畜産物の成長に期待(full story) 【シンガポール駐在員 末國 富雄 1月9日発】 昨年11月下旬、マレーシ アは第2次工業化10カ年計画(IMP2)を発表、2020年に先進工業国の 仲間入りすることを目標に2005年までの主要産業の開発計画を明らかにした。 畜産関係で注目されるのは、今後の国内外での成長が期待される分野が、ハラル (神聖)食品や生活スタイルの変化に対応した加工畜産物であるとして畜産業界 の対応を促している点である。
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