ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年5月20日号(通巻290号)


BSEの母子感染に関する報告(続報)(full story)

【ブラッセル駐在員  池田  一樹  5月15日発】 牛海綿状脳症(BSE)の母子
感染について調査を進めていたイギリスの諮問委員会(SEAC)は、今般、最終
報告をイギリス農漁食糧省に提出した。昨年7月に提出された中間報告(海外駐在
員情報第256号)とほぼ同様であり、母子感染の存在の可能性を示している。

米国、メキシコ特定地域からの豚肉輸入を承認(full story) 【デンバー駐在員 藤野 哲也 5月14日発】 米国農務省検査局(APHIS) は、このほど、メキシコのソノーラ州からの豚肉輸入を解禁することを発表した。 これは、同局が昨年4月に提出した家畜・畜産物の輸入に係る規則改正案の内容の 一部を先取りした形となっており、今後、他の家畜伝染病汚染国の取扱いにも影響 を与えるものとみられている。
豪州、検疫体制の改革に1億2千万豪ドルを投入(full story) 【シドニー駐在員 藤島 博康 5月15日発】 5月13日、豪州政府が発表した 97/98年度予算案には、行政改革や規制緩和の一環として、現行の検疫体制の 改革を目的に1億2千万豪ドルの支出が盛り込まれた。改革の詳細な具体案につい ては今後発表されるが、公務員による食肉検査を民間に移行するなど、食肉検査制 度についての抜本的な改革方針が明らかとなった。
タイ、飼料用トウモロコシを輸入割当に(full story) 【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 5月20日発】 タイ商務省は、国内の飼料 用トウモロコシ価格が、指標となる4.5バーツ/kgを下回ったとして、今年の トウモロコシの輸入に関して、世界貿易機関(WTO)にへの履行約束をしている 数量および関税率を適用することを決定した。これに対し、業界では、これでは今 後の需要を賄えないなどとして、早くも何らかの措置が講じられるとの期待を寄せ ている。
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