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【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 3月28日】EU委員会は3月26日、2001年1 〜2月にEU加盟各国で実施された牛海綿状脳症(BSE)検査結果を取りまとめ 公表した。今年から健康な(臨床症状の認められない)牛も対象としたモニタリン グ検査が義務付けられており、同期間の検査総数は901,687頭で、感染確認(陽性) 頭数は265頭(未確定分を除く)となった。国別内訳は、イギリス:80頭、フラン ス:37頭、ドイツ:34頭、ポルトガル:34頭、アイルランド:33頭、スペイン:30 頭などとなっている まだ検査体制が整っていない国もあるが、EU委員会は適切な検査実施を求めて おり、今後検査が進めばEU全域における感染状況の実態が明らかにされるものと 期待されている。 検査対象区分ごとの検査結果は、次の通りである。なお、以下の区分内容はEU 委員会決定事項であるが、国によっては月齢など検査対象となる牛の基準が若干異 なる場合がある。 1)BSEが疑われた牛 (検査数:1,019、陽性数:167) 症状などからBSEが疑われた場合、確定診断のため、当該牛の脳などが検査さ れる。 2)リスクのある牛 (検査数:72,604、陽性数:53) 30ヵ月齢を超える牛で、獣医師の判断により緊急と畜された牛およびと畜場で食 用に不適と判断された牛は、全頭検査される。さらに、30ヵ月齢を超える牛で、農 場内でまたは輸送途中に死亡し食用にならない牛については、一定数が無作為抽出 ・検査される。 3)健康な牛 (検査数:819,241、陽性数:42) 食用に処理される30ヵ月齢を超える牛は、BSEの危険性の低い国(オーストリ ア、フィンランド、スウェーデン)を除き全頭検査される。 4)BSE撲滅計画対象牛 (検査数:8,823、陽性数:3) 現在BSE感染の危険性の高い30ヵ月齢を超える牛を食用にせず、と畜・廃棄す る計画を実施中であるが、一部の国では計画対象牛も検査されている。 BSE検査結果(2001年1〜2月)
2歳を超 える牛の 頭数(a) (千頭) |
BSEが疑われた牛 | リスクのある牛 | 健康な牛 | BSE撲滅計画 対象牛 |
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検査数 | 陽性数 (未確 定数) |
検査数 | 陽性数 (未確 定数) |
検査数 | 陽性数 (未確 定数) |
検査数 | 陽性数 (未確 定数) |
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ベルギー デンマーク ドイツ ギリシャ スペイン フランス アイルランド イタリア ルクセンブルク オランダ オーストリア ポルトガル フィンランド スウェーデン イギリス |
1,489 935 6,574 342 3,383 11,036 3,428 3,400 103 1,834 1,034 786 434 729 5,300 |
56 24 88 1 29 172 111 1 10 33 0 294 1 3 196 |
0 1(9) 2 0 4 22(1) 30(b) 0 0 0 0 31(43) 0 0(3) 77(92) |
814 2,083 40,043 29 2,906 7,074 1,185 4,937 424 5,450 1,621 420 1,486 3,552 580 |
0 0 20 0 9(81) 8 3(1) 3 0 4 0 3(92) 0 0 3(43) |
43,252 42,107 211,746 1,075 32,899 303,965 51,731 27,279 2,789 74,292 27,985 0 104 0 17 |
4 0 10(25) 0 17(346) 7 0 2 0 2 0 0 0 0 0 |
651 892 4,161 0 764 不明 1,499 0 0 557 0 299 0 0 0(c) |
0(92) 1 2 0 0 不明 0 0 0 0 0 0 0 0 0 |
合計 | 40,807 | 1,019 | 167(148) | 72,604 | 53(217) | 819,241 | 42(371) | 8,823 | 3(92) |
資料:EU委員会(3月26日公表) 注(a):EU統計局資料 注(b):確認日現在 注(c):グレート・ブリテンのみ
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