週報「海外駐在員情報」

平成18年8月1日号（通巻730号）

◎欧州委、ＴＳＥ監視結果に関する報告書を公表(full story)

【ﾌﾞﾘｭｯｾﾙ駐在員　山﨑 良人 平成18年７月26日発】欧州委員会は７月20日、2005年にＥＵの各加盟国におい
て実施された伝達性海綿状脳症（ＴＳＥ）に関する反すう家畜の監視結果報告書を公表した。これによると、
2005年のＥＵ加盟25カ国でのＢＳＥ検査総数は、約1,011万４千頭を対象に実施された。2005年の陽性牛の頭
数は561頭となり、前年の865頭に比べ35％の大幅な減少となった。

◎米国、ＷＴＯドーハ交渉の一時凍結に落胆(full story)

【ﾜｼﾝﾄﾝ駐在員　犬飼 史郎 平成18年７月26日発】 シュワブ米国通商代表とジョハンズ農務長官は７月24日ジ
ュネーブにおいて、ラミーＷＴＯ事務局長がドーハラウンド交渉を当面の間凍結することを決定したことに関
し、米国は貿易わい曲的国内支持および市場アクセスに関する柔軟性を携えていたにもかかわらず、ほかの５
カ国（日本、豪州、ブラジル、インド、ＥＵ）がＧ８サミットの際と同じ姿勢を取り続けたとして、Ｇ６閣僚
会合の結果に非常に落胆していると述べた。

◎ＮＺフォンテラ、2005/06年度売上高は６％の増加(full story)

【シドニー駐在員　横田 徹 平成18年７月27日】 ニュージーランド（ＮＺ）生乳生産量の95％以上を取り扱
う最大手乳業会社フォンテラは７月24日、2005/06年度（６～５月）決算の一部を公表した。それによると、
乳製品国際価格の高騰を背景に、売上高は前年度比６％増の130億ＮＺドル（9,750億円、１ＮＺドル＝75円）
に達し、生産者への支払乳価については乳固形分キログラム当たり4.10ＮＺドル（308円）と年度当初の見通
しから25ＮＺセント（19円）上昇した。

◎ＡＩ対応大規模演習を実施（シンガポール）(full story)

【ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ駐在員　斎藤 孝宏 平成18年7月27日発】 シンガポール政府は、７月21～22日の２日間にわたり、
鳥インフルエンザ（ＡＩ）に対する大規模な防疫演習を行った。同国はＡＩ未発生国であるが、隣国であるイ
ンドネシアでは既にＡＩによる死亡者がこれまで最も多かったベトナムの42人に並んだところであり、一向に
病勢の衰えが見えない状況が継続している。また、シンガポールでは2003年の重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲ
Ｓ）発生で200人を超える感染者と33人の死者を出しており、国内へのＡＩの侵入に警戒を強めている。

◎アルゼンチン、畜産振興計画を公表 (full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員　横打 友恵 平成18年７月26日発】 キルチネル大統領は７月24日、大統領官邸においてミ
チェリ経済相、カンポス農牧水産食糧庁長官らの同席の下、アルゼンチンにおける畜産の安定的成長の基盤を
構築することを目的とした「畜産および牛肉産業振興のための国家計画」を発表した。同計画は、①牛肉供給
量の増加、②取引、情報および市場システムの透明性の改善、③一般経済および畜産、牛肉チェーンの枠組み
の中での国内、輸出に向けた十分な需要の確保－の３つの骨子から成り、これらに基づき、短期、中期、長期
的な対策が設けられている。

週報「海外駐在員情報」

平成18年8月1日号（通巻730号）

元のページへ戻る