牛乳・乳製品需給の要約と最近の動向


これまでの要約

 生乳生産
・ 2年夏から秋にかけて前年比マイナス、12月以降はわずかながら増加へ。

 飲用需要
・ 好天に恵まれ好調。

 乳製品
・ このような需給事情から主要乳製品の生産は減少。これを受けて事業団はバタ
 ー、脱脂粉乳を輸入・放出。


3月の動きとその後の動向
 生乳生産

・ 3月は前月に引き続き前年同月を上回る(前年同月比101.1%)も、北海道と都
 府県の差拡大(北海道104.9%、都府県99.0%)。4月は3月ほど北海道の伸びが
 期待できない模様。

 生乳処理

・ 3月は飲用等向けは前年同月比101.6%と伸び率が鈍化。乳製品向けは100.6%
 と10ヵ月振りに前年同月を上回る。4月の飲用向けは回復基調の見込み。

 乳製品需給

・ 3月のバター、脱脂粉乳生産は、乳製品向け生乳がプラスとなったにもかかわ
 らず、クリーム、全粉乳の生産が大きく伸びたため(前年同月比クリーム115.4
 %、全粉乳111.4%)、引き続き前年を下回った(前年同月比バター94.6%、脱
 脂粉乳96.8%)。

・ 乳製品需要は、脱脂粉乳が最盛期を迎え、依然価格は高水準で推移している。

 輸入・放出

・ このような需給事情から事業団は4月10日に輸入手当をしたバター2,000トン、
 脱脂粉乳11,991トンの早期放出について、本邦における港湾ストライキによる影
 響はあるものの最大の努力をしている。


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