鶏卵

(1)　消費
　ゆるやかな増加へ

・　2年1月以降前年をわずかに下回る水準で推移してきた鶏卵消費は、10月以降、
　前年水準を上回る傾向にあり（1〜3月前年同期比102.0％）、ようやく減少傾向
　に歯止めがかかったとみられる。2年度計では前年度を下回った（前年度比99.7
　％）。

・　全消費量の約6割を占める家計消費量は、62年度以降、減少傾向にあったが、
　2年9月以降は減少割合は縮小する傾向にあり、2年12月には1年ぶりに100％を超
　え3年1、2月も前年をわずかに上回った（図43）。

(2)　生産
　ゆるやかな増加へ

・　63、元年度とゆるやかな増加にとどまった（63年度0.3％増、元年度0.6％増）
　鶏卵の生産は、2年度は飼料の値上げ等もあって前年水準を下回った（前年度比
　99.5％）が、3年に入り3ヵ月続けて前年水準を上回っている（3年1〜3月前年同
　期比101.4％）（図44）。

・　なお、採卵用ひなの出荷羽数は、62年度から引き続き、2年度も前年水準を下
　回った（前年度比98.5％）。5月及び6月の採卵用ひなの出荷羽数はそれぞれ、前
　年同月比3％減、前年同（4月は前年同）と見通されている。

(3)　輸入
　わずか

・　輸入は、卵黄、卵白等はあるものの、総消費量の1〜2％とわずかである（図45）。

(4)　価格
　堅調に推移

・　鶏卵卸売価格は、生産量の減少等により2年秋以降極めて堅調に推移しており、
　3年3月も328円／kg（前年同月比149.8％）と高水準を維持した（図46）が、4月
　に入ってからは、253円／kg（全農・東京「Ｍ級」速報値、前年同月比38％高）
　となった。

・　5月の卸売価格は、4月の価格に比べて弱含みで推移するものの前年水準を上回
　っている。

（参考）

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