鶏卵


前年水準の家計消費

 4年4月の家計消費量は、対前年同月比100.3%と前年並みとなった。

 4〜5月の生産量は公表されていないため、5月の入荷量(主要5都市)をみる
と、33,625トン(対前年同月比93.0%)と前年を下回った。

 一方、採卵用ひなえ付け羽数は、3年4月から8月までは6%以上の高い伸びを
示していたが、9月から伸び率は抑えられ、5月は対前年同月比95.3%となってい
る。

 これを季節調整済み値でみると、価格の低迷を反映して、3年夏以降から減少傾
向で推移している(図1)。また、農林水産省統計情報部によると、6、7、8月
の採卵鶏ひな出荷羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比94、100、87%と見込ま
れている。


わずかな輸入量

 4年5月の輸入量は2,890トンとわずかであり、対前年同月比50.6%と減少傾向
で推移している(図2)。


前年を大きく下回り続ける卸売価格

 4年5月の卸売価格(東京平均)は、4月に比べ2円/kg値を上げ、155円/kg
(対前年同月比64.6%)となった(図3)。この鶏卵価格の急落を受けて、kg全国
鶏卵価格安定基金とkg全日本卵価安定基金は、価格補てんを決定しており、補てん
価格は34円/kgとなっている。

 なお、6月の卸売価格は、梅雨期の末端消費の減退等により、さらに弱含みで推
移し、全農の東京M規格平均価格(速報値)は、144円/kg(対前年同月比69%)
となっており、3月から4ヵ月連続して補てんが行われることが決定されている
(補てん価格は41円/kg)。


元のページに戻る