前年と同水準の消費量 4年11月の推定出回り量(消費量、骨付き内ベース)は、15万6千636トンとほぼ 前年並みとなった(図1)。 生産量は依然として増加傾向 11月の生産量(骨付き内ベース)は12万トン(農林水産省食肉鶏卵課推計)とな り前月より増加している(1.8%、図2)。通常は秋の行楽需要とクリスマス等の年 末需要のはざまで一時的に減少する傾向が見られるが、今年度は増加した。 また、農林水産省統計情報部によると12月、1月、2月のブロイラー用ひな出荷羽 数の見通しは、それぞれ対前年同月比100、98、96%と見込まれている。 輸入量の増加ペースは鈍化 11月の輸入量(骨付き内ベース)は、前月並みの3万7千813トンとなり、国内で の在庫量が多いことから輸入を抑制する傾向にある(図3)。一方、11月の推定期 末在庫は、8万8千705トンと依然高水準で推移している。 卸売価格は反発 11月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京、中値)は、それぞれ550円/s、353円 /sであったが、12月(速報値)は、それぞれ596円/s、379円/kgと反発してい るが、昨年に比べても1割ほど低い水準となっている(図4)。クリスマス及び正月 向け需要が活発化してきたことにより、需給が改善したためである。 今月のトピックス
「安心チキン」マークの表示 平成5年1月より、食鳥検査済みのステッカーが小売り店等の鶏肉売り場に掲示されることとなった。これは、昨年4月1日から実施されている食鳥検査(生体検査・脱羽後検査、内臓摘出後検査)のチェックを受けたことを一般消費者にPRするものである。輸入品に押されている国産品であるが、この「安心チキン」マークを表示することにより、酉年である今年は巻き返しを図りたいものである。 |
元のページに戻る