この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
JA愛媛経済連の広見種豚増殖センターは、 SPF種豚場として5年8月に 完成した。 65, 734uの敷地に3棟の豚舎が建っており、 母豚規模で232頭、 年 間1, 300頭の育成豚 (コマーシャル母豚) 出荷を目指している。 全豚舎がウインドレス構造で害獣、 害鳥の侵入を防止するとともに、 飼養環 境の改善を図っている。 さらに厳格な防疫体制を確立するために、 敷地の周囲 に高さ2bのフェンスを張り巡らせしている。 出入口ゲートには、 センサー付 き自動洗浄装置があり、 自動的に洗浄・消毒される仕組みになっている。 また、 環境問題が叫ばれる中で、 糞尿は一切場外に出さないことを命題に、 糞尿処理 は 「全農式無排水システム」 を採用している。 種豚は、 岩手県雫石にある全農東種豚場から導入している。 系統造成豚をS PF化した豚で、 全農が総力を挙げて作出した種豚である。 今までの成績を見 ると離乳時の体重が平均8sを超え、 離乳後の事故率はゼロと、 目ざましい結 果が得られている。 今年3月から育成豚の出荷が始まった。 衛生レベルの違う農場で問題が発生 しないか心配したが、 今のところ順調に飼育されている。 供給種豚の成績が高 位で推移することを期待するとともに、 農家からのフィードバックシステムを 完備して、 より良い種豚生産を目指している。 “愛媛の広見種豚増殖センター” がSPF種豚場として全国的に認知される ことを願っている。