この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
宮崎県国富くみとみ町は宮崎市に隣接していることなどから都市化が進み、 市街地での肉用牛生産は、 規模拡大はおろか、 飼うことすら難しくなっている のが現状である。 そこで、 町では、 混住化地区内の肉用牛経営農家について、 環境保全の問題であるハエ・ふん尿処理・鳴き声・臭いなどの問題を解消する ため、 牛舎を移転し、 併せて経営規模の拡大も図った。 町単独事業で昨年完成 した施設は、 牛舎3棟と堆肥舎から成り、 低コスト簡易牛舎の実証展示も兼ね ている。 団地は 「なかよし牧場」 と名付けられ、 各前のとおり事業参加者3名 が仲良く畜産経営を行っている。 現在、 子牛価格は低迷しているが、 増頭するには絶好の時期である。 入居者 には、 今までのように近所に迷惑をかける心配もなく安心して畜産経営ができ るので、 大いに頑張ってほしい。 町では今後もこのモデル事業の成果を見なが ら、 団地を建設していく計画である。