助成部
畜産振興事業団が行っている学校給食用牛乳供給事業の平成５年度の実績の概要
がまとまったのでお知らせします｡
この事業は､ わが国の酪農の健全な発達を図るとともに､ 児童・生徒の体位､ 体
力の向上に資するため､ 乳業者が牛乳を学校給食用として供給した場合に､ 事業団
がその経費の一部を補助しているものであり､ 昭和32年に国庫補助事業として創立
され､ 37年度からは事業団に移管され､ 国からの交付金を受けて実施してきており
ます｡
その供給量は､ 58年度の620, 564キロ㍑をピークに毎年､ 児童・生徒数の減少に
見合って減少を続けてきており､ 平成５年度においても､ その供給量は､ 対前年度
比96. 2％の481, 810キロ㍑と減少しました｡
その主な理由としては､ 児童・生徒数の減少 (供給人員対前年度比92.6％) のほ
か､ 土曜日の休校に伴ってその他の土曜日の飲用をも中止する学校が増えたことに
より､ 供給日数が減少 (平均供給日数が対前年度比97. 8％で176日) したこと等が
あげられます｡
なお､ 今年度の当該事業の詳細については､ 次のとおりです｡
１ 供給数量及び補助金額
（１） 供給数量
供給数量は､ 2,409,048千本 (481,810キロ㍑) で前年度の供給数量2,504,117千
本 (500,823キロ㍑) に対し､ 96.7％であった｡ このうち､ 特定校への供給数量
は0.1％に満たなかった｡
また､ 学期別の供給割合は､ １学期35.3％､ ２学期39.7％､ ３学期25.3％であっ
た｡
（２） 補助金額
補助金額は､ 5,488,581千円で､ 前年度の補助金額5,810,349千円に対し､ 94.5％
であった｡
２． 供給日数区分別飲料供給数量
年間の供給日数割合は､ 次のとおりである｡
（１）200㏄でみると､ 90日までが49.7％､ 91日から180日までが47.5％､ 181日から
215日までが2.7％､ 216日以降が0.1％であった｡
（２）250㏄でみると､ 90日までが72.6％､ 91日から180日までが26.8％､ 181日から
215日までが0.6％､ 216日以降が0.1％に満たなかった｡
（３）300㏄ (400㏄を含む｡) でみると､ 90日までが79.0％､ 91日から180日までが
19.2％､ 181日から215日までが1.7％､ 216日以降が0.1％であった｡
３ 供給容量別供給数量
調理用を除く飲用牛乳の供給容量別数量の割合は､ 200㏄が98.5％､ 250㏄が0.8％､
300㏄が0.6％､ 400㏄0.1％に満たなかった｡
４ 供給事業者別供給数量
供給事業者は､ 第２学期でみると394事業者で､ 四大メーカー (雪印､ 森永､ 明治､
協同)､ 農協､ その他 (中小メーカー) 別の年間供給割合はそれぞれ28.4％､ 17.8
％､ 53.8％であった｡
５ 学校種別供給数量
学校種別の供給量は､ 小学校69.2％､ 中学校29.4％､ 夜間高校0.5％､ その他0.9％
であった｡
６ 包装形態別供給数量等
（１） 包装形態別供給割合
包装形態別にみると､ びん装38.6％､ 紙容器61.3％､ その他0.1％であった｡
（２） 混合乳の供給状況
混合乳の供給は､ 鹿児島県の離島の小学校５校､ 中学校２校のみで行われ､ 全国
牛乳供給数量に占める割合は0.1％に満たなかった｡
７ 供給学校数
全国供給学校数は､ 第２学期でみると34,877校であり､ 対前年比99.8％であった｡
学校種別の対前年比は､ 小学校99.8％､ 中学校84.6％､ 夜間高校100％､ その他校
101.6％であった｡
また､ 全国総学校数に対する実施校の割合は､ 小学校97.7％､ 中学校84.6％､ 夜
間高校96.9％､ その他校85.6％で､ 全体では93.5％であった｡
８ 供給人員
供給人員 (教職員を含む｡) は､ 第２学期でみると13,472,661人であり､ 対前年比
97.5％であった｡ 学校種別の対前年比は､ 小学校98.0％､ 中学校96.4％､ 夜間高
校95.0％､ その他校101.2％であった｡ また､ 全国総児童生徒数に対する供給児童
生徒数の割合は､ 小学校99.6％､ 中学校80.8％､ 夜間高校57.1％､ その他校81.9％
で､ 全体では92.6％であった｡
９ 供給価格
学校給食用牛乳の全国平均価格は､ びん装36円89銭､ 紙容器36円66銭であった｡