鶏肉


生産量はかなり減少

 6年2月の鶏肉の生産量は、10万4千496トン(農林水産省食肉鶏卵課推計、 ▲
6.6%)と前年よりかなりの程度減少した。これを季節調整済み値でみると、 依然、
減少傾向で推移している(図1)。 

 推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、13万5千266トンとやや減少した
(▲4.2%、図2)。


推定期末在庫はほぼ前年並みに

 ブロイラー等の2月の輸入量は、前年をかなり大きく下回り2万3千386トン(▲
22.1%、図3)となり3ヵ月連続して前年を下回った。  

  2月の推定期末在庫は輸入量の大幅な減少等により、前月より約7千400トン減
少し8万6千957トン(0.7%)とほぼ前年並みの水準になった。輸入品は前年を
下回る6万9千527トン(▲5.5%)であったが、国内産は1万7千430トン(36.1
%)となった。ここ3ヵ月間続いた輸入量の減少により、卸売価格の低迷の一因に
もなった在庫量の調整が進み、特に輸入品在庫の減少が目立っている。


もも肉卸売価格は前年を上回る

 2月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京)は、それぞれ551円/kg、298円/kg
(もも肉5.7%、むね肉▲2.6%、図4)となった。関係者によるとここ数ヵ月の
減産の効果が表れ、特にもも肉については堅調とのことである。4月に入ってか
らの価格(農林水産省「畜産物市況速報」、7日現在)は、もも肉590円/kg台、 
むね肉320円/kg台となっている。


今月のトピックス
最近における畜産の動向等について  −第33回畜産振興審議会より−

 
3月17日に開かれた畜産振興審議会において、畜産局は5年度の鶏肉の需要について、「消費の約3割を占める家計消費はほぼ前年並み、加工需要はかなり増加しているものの、業務用需要が景気の低迷等により減少していることから、全体ではほぼ前年並みで推移」と説明。また、「ブロイラー経営の収益性については、近年おおむね安定的に推移してきたが、最近は、卸売価格の低迷による低下が懸念される」と述べた。



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