(岩手県 戸田忠祐)
岩手県乳質改善協議会は、岩手県独自のミルキングシステム(搾乳施設)診断事 業を平成6年4月1日から発足させることを正式に取り決めた。わが国では、北海 道に次ぐ。 これは、県経済連の酪農部が事務局となって、大学、県、主要な酪農地帯のJA及 びメーカーからなる6者の産官学が、システム設置基準検討委員会として、膝をま じえた協議を行った成果である。 制定された要領では、乳房炎の予防と乳質の向 上のために、農家に正しい搾乳とミルキングシステムの点検整備を促して、酪農経 営の体質を強化することを目 標にかかげている。このため、地区の協議会が全酪 農家に受診を呼びかけるとと もに、ミルキングシステム診断の大切さの啓蒙に取 り組んでいる。 本県が定めるシステム設置基準、診断基準、点検表は、既に10年を超えるキャリ アを持つ北海道乳質改善協議会の91年改訂の内容に準じるが、その大本は国際 標 準化機構(ISO)基準による。