◎地域便り


岩手県ミルキングシステム診断事業の発足 

(岩手県 戸田忠祐)


  岩手県乳質改善協議会は、岩手県独自のミルキングシステム(搾乳施設)診断事
業を平成6年4月1日から発足させることを正式に取り決めた。わが国では、北海
道に次ぐ。 

 これは、県経済連の酪農部が事務局となって、大学、県、主要な酪農地帯のJA及
びメーカーからなる6者の産官学が、システム設置基準検討委員会として、膝をま
じえた協議を行った成果である。 制定された要領では、乳房炎の予防と乳質の向
上のために、農家に正しい搾乳とミルキングシステムの点検整備を促して、酪農経
営の体質を強化することを目 標にかかげている。このため、地区の協議会が全酪
農家に受診を呼びかけるとと もに、ミルキングシステム診断の大切さの啓蒙に取
り組んでいる。

  本県が定めるシステム設置基準、診断基準、点検表は、既に10年を超えるキャリ
アを持つ北海道乳質改善協議会の91年改訂の内容に準じるが、その大本は国際 標
準化機構(ISO)基準による。

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