◎地域便り


県産豚肉利用による加工品化

(群馬県 大海原 正康)


 群馬県畜産加工販売農業協同組合連合会(以下「群畜連」と略す)は、
昭和13 年の創業以来、半世紀にわたり全国でも異色な農協組織として、
農民自らの手で 豚肉の生産・加工・販売という一貫体制のもと、食肉加
工品の製造販売を手がけてきた。  

  また群畜連では、群馬県内の食肉流通の近代化を図るため、群馬県経
済連、(株)群馬県食肉卸売市場、(株)群馬県食肉公社との業務分担に
よって、肉畜の集荷から 解体・部分肉処理、加工品製造及び販売を行う
コンビナート体制の構築に努めて きた。

 このような中、群畜連では厳しい畜産情勢の改善を図ることを目的に、
県産豚 肉を利用した加工品の製造販売にも全力を傾注している。すでに
開発・商品化さ れた製品には、群馬県推奨の豚肉加工品「ふるさと認証
食品」のほか、ゴールド 谷川岳、ロース・ボンレスハム3連パック等が
あり、また昨年4月に完成稼働し た総菜工場で、厳選された県内産の農
畜産物を使用した総菜商品も多数商品化し、 消費者に高い評価を得るに
いたっている。 

 もちろん、輸入原料肉への依存度の高い食肉加工業界にあって、県産
豚肉を利用した商品化は、農協組織である群畜連に課せられた使命であ
ると痛感している。 平成5・6年度に実施している食肉等流通施設整備
事業による新工場稼働(7年 3月完成予定)によって、県産豚肉の一層
の利用が図れ、本県畜産振興に大きく貢献できるものと考えている。
 

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