◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

  大島地区の子牛取扱頭数1万頭を達成!

                                                          (鹿児島県 宝 正己)

 


 鹿児島県大島地区 (奄美群島など) の子牛取扱頭数1万頭達成を祝い、 奄美
群島各地の生産者や畜産関係者など450名が出席し、 記念大会が8月29日に与
論島で開催された。 
 
  大会では1万頭達成に貢献のあった生産者、 団体などの表彰に続いて、 「県
下第3位の1万頭子牛生産団地の維持・拡大を図ろう」 「母牛更新を推進し、 
産肉能力の高い奄美牛の造成を図ろう」 のスローガンが宣言され、 参加者全員
の盛大な拍手で承認された。 
 
  大島地区の子牛取扱頭数は、 1973年度は1, 707頭に過ぎなかったが、 豊富な
草資源を利用し、 さとうきびや園芸などとの複合経営の主要作目として着実に
伸展し、 93年度には10, 560頭と20年間で6倍に成長した。 県下では曾そ於お、 
肝属きもつき地区に次ぐ第3位の子牛生産地としての地位を確立している。 
 
  大島地区の子牛は、 血統的には本土のものと遜色はなく、 さらに粗飼料を主
体に育成されているのでコストが安く、 肥育素牛として飼いやすい。 現在購入
している肥育農家からは高い評価を受けている。 
 
  全国の肉用牛関係者の皆さん、 儲けるためなら奄美子牛です。 エメラルドグ
リーンのきれいな海が皆様をお待ちしております。  

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