◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

「獣医学を語るヤングフォーラムいわて」 を開講

(岩手県 三宅 陽一)

  岩手大学では平成7年度の公開講座の一環として、 「第1回獣医学を語るヤ
ングフォーラムいわて:動物と獣医学のかかわり ― 現在と未来 ―」 を7月
22日、 岩手大学農学部で高校生を対象に開講した。 
 
 これは、 獣医学上の新知見を若い世代にわかりやすく講義することによって
、 「科学としての獣医学」 への興味と関心を持ってもらうとともに、 「技術とし
ての獣医学」、 即ち社会で活躍している獣医師の仕事を理解してもらうことを
目的に開催したものである。 
 
 フォーラムには県内高校30校から70名の生徒と引率した教師、 一般の人の計
100名が参加。 「獣医師の道を選んで、 いま ………」 (岩手大学 三宅陽一)、 
「臨床獣医はジープにのって」 (岩手県獣医師会 佐々木一弥)、 「獣医学におけ
る動物行動学」 (東京大学 森 裕司)、 「基礎研究への道」 (岩手大学 首藤文
榮) の4本の講義が行われた。 梅雨明けの猛暑の中、 出席した高校生は、 いず
れも熱心に、 スライドによる獣医学の具体的な研究内容や実戦活動の紹介に耳
を傾けていた。 講義終了後のアンケートでは、 多くの高校生が、 獣医学の研究
内容や獣医師の仕事が非常によく理解できたと回答していた。
 
 公開講座を主催した岩手大学では、 これを契機に高校生が、 科学という広い
世界に目をむけ、 科学的な考え方に立って、 未だに解明されていない多くの事
象を明らかにするために、 果敢に挑戦してみたいという探究心が生まれ、 さら
に獣医学への興味が高まることを期待している。 

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