◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

ホームステイで日韓友好

(群馬県 宮崎美伯)

  韓国の養豚農家14名が7月25日から30日までの間、 群馬県赤城山南麓の養
豚農家に養豚技術の研修を目的にホームステイし、 相互理解を深めた。 
 
  この事業は大韓民国が100%出資している (株) 韓国物産の仲介で、 野菜、 
水稲、 肉牛を中心に1990年から全国的に実施されているものだが、 養豚研修
は本年がはじめて。 
 
  今回の受け入れ農家6軒のうち、 ほとんどの農家では外国人研修生を受け
入れたことがあり、 国際交流にはすぐに理解を示したが、 言葉がほとんど通
じないため、 最初のうちは意志の疎通がスムーズにいかなかった。 しかし、 
韓国側研修生は、 30〜40歳代の意欲に燃えた中堅農家で、 短期間の研修にも
かかわらずいろいろなことに興味を持ち、 質問の雨を浴びせられた農家もあ
ったようだった。 

 研修生の技術修得に対する情熱や中長期的な視点からの経営に対する考え
には我々も見習うべきところが多く、 逆に今度は大韓民国にホームステイを
しようという話まで出てきた。 

 国は違い、 言葉は違うものの農家同士が相互理解を深めるには、 このよう
な生活・文化・技術等の直接交流が有効な方法の一つであることには間違い
なく、 お互いに経営のプラスになったことと思われる。 
 

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