◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

東京で 「鹿児島黒牛フェア」 味では負けぬ!

(鹿児島県 折小野 学)

  「大自然と人間がつくりだす芸術。 日本の銘柄牛を食す」 をテーマに、 JA鹿児
島県経済連は、 「鹿児島黒牛フェア」 を6月7〜21日に東京全日空ホテル37階の
鉄板焼 「赤坂」 で開催した。 
 
  今回のフェアは、 「松阪牛」 や 「神戸ビーフ」 などが高級ブランドとして首都
圏の有名レストランや料亭で定着している中で、 味では決して劣らない鹿児島黒
牛を、 有名ホテルと提携して東京の消費者にアピールし、 日本の銘柄牛としての
ブランド確立を狙ったもの。 
 
 黒牛セットメニューは、 超特選鹿児島黒牛 ( (A−5、 BMS (脂肪交雑) No.11
〜12)のサーロインステーキ200gまたはヒレステーキ150gを中心に、 キビナゴの
マリネと黒豚ハム、 サツマイモとカボチャの野菜盛り合わせ、 さつま汁など鹿児
島特産品一色のコースであった。 お客さんから 「まろやかで柔らかい」、 「鹿児島
にもこんなにおいしいお肉が」 との感想もあり、 利用客数は、 外国人も含め当初
の計画を大幅に上回った。 
 
 一方、 鹿児島市にある県経済連の農産物情報発信拠点、 レストラン「華蓮(かれ
ん) 」 では、 鹿児島黒牛、 黒豚、 さつま若しゃもの 「トリオ・ザ・フィンガース
テーキフェア」 が、 7月10日から8月末日まで開催されている。 メニューのトリ
オ・ザ・フィンガーステーキは、 それぞれの肉が箸で食べられる大きさの一口サ
イズにカットされ、 溶岩を研磨した桜島溶岩プレートなどで好みに応じて焼かれ
る。 価格はシンプルが4千円、 特選が6千円、 極上が8千円 (いずれも3品で210
グラム) である。 
 
 東京での消費者へのアピールに加え、 地元の消費者にも本県の特産品である「黒
牛、 黒豚、 若しゃも」 の本物の味を見直してもらうことも重要である。 
 

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