★事業団レポート


'95教育総合展で 「食教育」 と 「J−Milk」 をPR

 
企画情報部


  うっとうしい梅雨も明けて、 ようやく夏本番といった天気になりました。 子供
たちにとってはうれしい夏休み。 冷たい牛乳やアイスを口にしたくなる季節です。 
 
 7月26日から28日にかけて千葉市の幕張メッセで日本教育新聞社主催の 「'95
教育総合展」 が開催されました。  


―12回目の教育総合展―
 
 教育総合展は、 全国の教育関係者を対象にしたイベントです。 今年で12回目の
同展では、 最近のマルチメディアの発展にあわせた 「ニューメディア」 や 「環境
教育」 「学校給食」 に加えて、 農林水産省提唱による 「食教育」ゾーンが設置され
ました。 これは現場で子どもたちに教える立場の教師を中心に、 農産物の輸入自
由化の進展と国内生産の現状からみて、 「食」 についての体系的な教育の必要性、 
重要性を直接アピールする絶好の機会であると考えられたからです。
 
  「食教育」 に関するシンポジウムも同時に開かれました。 21世紀を担う子供た
ちに、 食べ物のありがたさ、 栄養バランスの大切さ、 料理することの楽しさ、 食
事のマナーの必要性、 日本固有の食文化の素晴らしさなどを体系的に教える 「食
教育」 の推進が急務です。 そのためには学校給食が大切であり、 父母や教師の意
識の向上が不可欠であること等が討論され、 会場の先生方は熱心に耳を傾けてい
ました。 


― 学校の授業形式で牛乳・乳製品をPR ―

  「食教育」 の展示会場では、 この春にできた国産飲用牛乳消費拡大推進協議会
が、 牛乳のおいしさ、 大切さをアピールしました。 同協議会は 「J−Milkコーナ
ー」 を設け、 「先生のためのMilkスクール」 として学校の教科に擬して 「科学科」、 
「家庭科」、 「社会科」 などに分けて牛乳についての知識を紹介していました。
 
 まず、 「科学科」 では、 6種類の牛乳 (1 普通牛乳 (成分無調整)、 2 低温殺
菌牛乳、 3 ロングライフ、 4 ローファット、 5 加工乳 (無脂肪)、 6 脱脂粉乳
(初期の学校給食用) ) を試飲し、 味を比較できるようになっています。 外が暑か
ったこともあって、 冷たい牛乳はとてもおいしく、 来場者は喜んで牛乳を飲んで
いました。 甘みのある脱脂粉乳以外は、 「違いがよくわからない」 という意見もあ
り、 子供達に影響力を持つ教育関係者が、 「牛乳」 に関する正しい理解を持つよう
一層働きかけることが必要といえます。 

 次に 「家庭科」 では、 様々な国産ナチュラルチーズが展示されており、 試食で
はクリームチーズ、 カマンベールに人気がありました。 デザート感覚で食べられ
るものが好まれるようです。 
  
  さらに 「社会科」 では、 欧米の学校で行われている酪農教育のためのビデオや
ポスター、 パンフレットなどが紹介されていました。 面白いものとしては、 牧草
の様々なにおいとバターの香りを学ぶキットやカルシウムが不足するとどうなる
かを図解したカレンダーがあり、 日本での普及事業で参考になるところが多々あ
ると感じられました。 


― 「J−Milk」 キャンペーン開始 ― 

 国産牛乳の消費拡大のために今年度から始まった飲用消費拡大緊急特別対策事
業を実施するにあたり、 事業主体である国産飲用牛乳消費拡大推進協議会は、 そ
の名称が長すぎ、 メッセージ性にとぼしいため、 何を訴えようとしているのか一
般消費者に伝わりにくいことから、 親しみやすく国産牛乳であることがわかる「J
−Milk」 という名称を同協議会のコミュニケーションネームとして今年6月に採
用しました。 今回の教育総合展でも 「J−Milkコーナー」 が設けられ、 プレミア
ムキャンペーンTVCF等に使われ始めています。 今後「J−Milk」 を核としてデザイ
ンシステム (シンボルにふさわしい図柄) の開発を進め、 同事業における全ての
広告広報表現に統一して使用し、 同協議会のシンボル表記としても使用する予定
です。 

 (企画情報部情報課 富澤 由記子) 
 

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