この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
昨年の本誌5月号で、 群馬県玉村町の株式会社群馬県食肉卸売市場が直営の 精肉店を開店したことを紹介したが、 正直言ってその時は、 順調に運営できる かどうか、 とても不安であった。 しかし、 昨年4月19日の開店後、 約8カ月経 過した現在、 その不安は一掃され、 予想を上回る販売実績を示すに至っている。 地域への宣伝を通じ、 地元の消費者から、 直営店の肉は柔らかくて旨いとい った評判が広がり、 お中元・お歳暮時期には、 地域の会社から大口注文もあっ た。 店舗の規模は、 売り場面積65u、 カットスライス場20u、 資材庫等30uであ り、 男子2名、 女子1名の計3名で業務を行っている。 「企業は、 地元住民と共にあり、 利益を地元に還元しなければならない」 と いった考え方が強まっている現在、 市場直営精肉店では、 地元の消費者に対し 食肉市場として 「何をいかに還元するか」 ということに重点を置き、 これから もより良い商品を安く販売したいと考えている。 地域消費者の喜びが食肉市場 の喜びでもあり、 使命でもある。 壌菌処理) を実施している。 @ 悪臭の軽減 A堆肥化の促進についてはおおむね達成されたが、 現在、 処理 段階で生産される液肥の有効活用を模索している。 今年度は、 本格的に家畜ふん尿有効利用調査試験に取り組み、 上川支庁、 道 立上川農試、 士別地区農業改良普及センター、 士別市、 JA士別市、 JA多寄 の7団体からなる調査チームを編成した。 チームでは、 夏ダイコンが作付けさ れた民間ほ場に、 28の試験区を設け、 液肥の散布試験を実施、 過日、 普及セン ターが中心となり生育、 収量調査を行った。 今後、 土壌の化学性・物理性調査、 液肥・堆肥の成分分析、 有毒性物質の有 無、 土壌生物性 (微生物) 調査等をチーム内で分担して行い、 年度末までに報 告書をまとめることにしている。 しようとする取り組みが広がりを見せている。