この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
このたび、 宮崎県中核農家協議会が、 県内985戸の中核農家を対象に行った アンケートの結果をとりまとめた。 このうち畜産農家 (362戸) に係る分は次 のとおりである。 自由化に対処するために行政 (国、 県) に期待することとして、 @ 価格安定対策の充実強化 (26%) A 農業の持つ国土保全機能や過疎化防止機能を認め、 財政的支援措置 (16%) B 低利の融資制度の確立 (14%) 等があげられている。 また、 自由化以降、 農協に期待することとして、 @ 流通面の人材育成及び流通販売対策の強化 (33%) A 営農指導の強化 (29%) 等があげられていた。 次に、 農業後継者の確保については、 @ 条件次第 (45%) A 継がせたい (28%) B 継がせたくない (19%) という順番であり、 継がせたい理由としては、 「工夫次第で儲けられる」、 「人に使われず自分の意志で働ける」 が多く、 継がせたくない理由としては、 「先行きが暗い」、 「所得が不安定」、 「苦労した割に報われることが少ない」 が 多数を占めていた。 農業経営に対する将来展望としては、 創意工夫を行い高品質なものを生産す れば自由化に対処できる (32%) という意見が多数を占め、 輸入品との差別化 を図り、 高品質なものを目指す畜産農家の姿があらわれている。