◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

駒ケ岳山麓でしぼりたて牛乳を生産開始

(北海道 池田 勲)

  北海道の駒ケ岳山麓、 森町の牧場で搾った牛乳を処理・加工、 宅配まで行う
酪農家が経営する乳業会社が、 今年4月から営業を始めた。 
 
 この乳業会社は、 株式会社駒ケ岳牛乳 (柴田勝輝社長) で 「ピカタの森・駒
ケ岳牛乳」 のブランドで、 森町だけでなく函館市などへも宅配している。 低温
殺菌による自然な味が売り物だ。 
 
 本社工場に隣接し、 柴田社長のお兄さんが経営する 「柴田牧場」 では、 経産
牛70頭が飼養され、 昨年度の生乳生産量は563トン。 有機質に富んだ草地から
生産された粗飼料 (サイレージ用とうもろこし) の給与により、 良質でヘルシ
ーな牛乳を生産している。 

 この生乳を65℃で30分間、 低温殺菌し、 ホモゲナイザー (脂肪均質機) にか
けない自然な味が売り物。 
 
 資源のリサイクルを考えて、 180ccと900ccのびんに入れて販売している。 当
面は1日当たり1,000リットル程度の販売をめざし、 将来はアイスクリームの直売店
の経営も検討中と意欲的である。 
  
 
    

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