乳業部
1 平成7年6月7日、 農林水産省は脱脂粉乳の緊急輸入に関する事業団の申請 を承認した。 その概要は次のとおり。 7年度に入ってからの国内の生乳生産は、 乳用牛の飼養頭数の減少 (2月1 日現在前年比▲3.4%) に加え、 昨年夏の猛暑による種付けの遅れもあって、 年度前半は高い伸びが期待できないことから、 脱脂粉乳のひっ迫状況が続くこ とは必須と見られる。 このため、 農林水産省は年度前半を乗り切るための措置 として、 国内の計画生産に影響を与えない数量1万7千トンの緊急輸入を承認 した。 なお、 脱脂粉乳については、 既に平成7年3月にガット・ウルグァイ・ラウ ンドの農業合意に基づくカレントアクセスの一部として、 3月に前倒しで1万 8千トンの輸入入札を行い、 4月以降通関したものから順次買入れ検収を行い、 これまでに概ね1万3千500トンの売渡しを行った。 残量については、 6月末 までの売渡しを予定している。 2 事業団は、 6月9日に脱脂粉乳の輸入業務委託入札を実施した。 売渡しは、 7月〜10月を予定している。 なお、 製造国別輸入落札数量は表のとおり。 (単位‥トン)
製造国別 | 落札数量 |
ベルギー | 550 |
オランダ | 512 |
フランス | 2,125 |
イギリス | 3,076 |
アイルランド | 5,188 |
ドイツ | 3,966 |
カナダ | 899 |
フィンランド | 300 |
オーストリア | 229 |
チェコ | 110 |
エストニア | 45 |
合計 | 17,000 |