◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

「上州牛肉」 をゴルフトーナメント優勝副賞に

(群馬県 奥木 徹)

  水銀柱は35度を越え、 アブラ蝉の鳴き声が余計に暑苦しさをきわだたせ、 
うだるようなモウ暑8月上旬、 サンコーグランドサマー・ゴルフトーナメン
トが群馬県吉井町で開催された。 優勝者には、 群馬県産特選和牛 「上州牛肉
」が1年分、 また、 イーグルを達成した選手全員に30キロが提供された。 

 このトーナメントは、 昨年までPGAの後援競技であったが、 今年からツア
ー競技に昇格し、 週末のスポーツ新聞を賑わす有名なプロ選手が大勢参加し
、 多くのギャラリーの見守る中、 豪快な技が競われた。 

 筆者は、 決勝ラウンドの行われた8月5日〜6日両日に休日を利用して応
援した。 ラウンドもさることながら、 ティグランドの脇に立つ大きな「上州
牛」 の看板を、 大勢のギャラリーがどんな興味を示すか関心があった。 しば
らく立ち止まり見ていたところ、 20歳代男連れ 「無関心」、 若い女性3人 「
ワーこんなにもらっても食べきれないよネー」、 中年の夫婦 「1年分値段い
くらかな」、 若いアベック 「紋次郎だって、 この牛肉の名前かネー」 と様々
なコメントが聞かれた。  そんな中一番ユニークだったのが、 数人の主婦族 
「優勝やイーグル出したりする人にこんなに美味しそうな牛肉を食べさせる
とますますスタミナが付いて頑張っちゃうね。 一番ヘタな人にやればいいの
にネー」 であった。 

 群馬県産 「上州牛」 も、 上越新幹線高崎線ホームでの大きなCM板や、 県
内および首都圏の各種イベントでのPRなどいろいろな機会を通じて銘柄確立
を図っているが、 統計によれば群馬県の牛肉消費量は全国最低である。 一日
も早く新鮮で美味しい上州牛肉が県内の消費者に定着し、 ワースト1から抜
け出せるように関係者一体となり頑張って行こうと思っている。 
 
    

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