◎地域便り


第7回全国和牛能力共進会 「岩手県代表牛」 が決定

岩手県/菊池 文也
 9月に岩手県で開催される第7回全国和牛能力共進会の各道府県代表牛の選抜
会が、 岩手県の7月2日を皮切りに参加37道府県で開催されている。 7月31日の
宮崎県を最後に、 晴舞台の全国大会に出場する453頭 (種牛の部300頭、 肉牛の部
153頭) が決定する。 

 本県には、 県内を網羅する形で7地区の和牛改良組合が組織されている。 この
改良組織を主体に、 今大会の特色である、 育種価の高い母牛2,570頭に、平成6年
9月から平成7年9月までのおおむね一年間、 出品月齢に応じて計画高配を行っ
た。 その後産子調査、 地区選抜 (改良組織毎)、県予備選抜を経て候補牛として保
留されていた160頭が県最終選抜会に出品され、第41回県畜産共進会 「黒毛和種の
部」 を全共出品牛決定の場とし、 代表牛32頭 (種牛の部23頭、 肉牛の部9頭) を
選抜した。 

 この間、 実に3年近い歳月を要して、 全国大会への出場キップを生産者の方々
は手にしたことになる。 

 本県は黒毛和種の生産地としては、 後発県であり、 基礎牛の大半は先進地であ
る中国地方から導入され、 改良増殖を重ね飼養頭数を伸ばしてきた。 初めて、 全
国和牛能力共進会に参加したのは、 昭和45年の第2回鹿児島大会で、 この時の参
加頭数はたった1頭であった。 その後、 第3回の宮崎大会から、 前回の第6回大
分大会まで、 回を重ねる毎に出品頭数が増え、 今大会には前回の24頭を上回る過
去最高の32頭が、 開催県として、 あるいは 「いわて牛」 PRの絶好の機会という期
待を担って出場する。 

 また、 昭和62年度から 「肉用牛群改良基地育成事業」 により県、 関係団体およ
び生産者が一体となって質量兼備の自県産種雄牛の造成に着手し、 現在、 7頭の
検定済種雄牛を供用している。 この自県産種雄牛の産子15頭が初めて全国大会に
出場することからも、 本県の改良増殖に一丸となって取り組んできた生産者及び
関係者の、 今大会への意気込みと期待の高さが伺える。 

 現在、 第7全共岩手県実行委員会は、 全国から集まる 「エリート和牛」 と大勢
の参観者の受け入れ体制に万全を期すべく諸準備を進めている。 

 牛も人も、 9月は 「北国 いわて」 に大集合・・・お待ちしています。 


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