◎地域便り


「1日移動農業試験場」 を開催

岩手県/鷲盛 精


 岩手県農林業関係6試験場 (農業試験場、 蚕業試験場、 園芸試験場、 畜産試験
場、 生物工学研究所、 林業技術センター) は、 昨年まで各機関毎に行ってきた県
民に対する公開を、 今年は全機関合同で 「1日移動農業試験場」 として、 12月6、 
12、 13日に3カ所で、 生産者ら600余名を集めて開催した。 

  「1日移動農業試験場」 では、 各試験研究機関の業務等の紹介、 農業技術相談
および試験研究の成果に関する講演、 パネル展示等を行い、 生産者と活発な意見
交換が行われた。 

 畜産試験場が公開した主な試験研究内容は、 県有黒毛和種種雄牛の紹介、 黒毛
和種繁殖牛の放牧飼養技術、 超音波診断法による日本短角種の肉質等の改善、 フ
リーストール牛舎における乳牛の効率的な個体管理システムの開発、 受精卵移植
技術利用による優良肉用牛の大量確保技術等である。 特に、 今年9月に本県で開
催される 「第7回全国和牛能力共進会」 が間近に迫っているためか、 肉用牛の県
有種雄牛に最も話題が集中した。 

 この現地開催に対する参加した生産者の反響は大きく、 「もっと意見交換の時
間を多くしてほしい」、 「毎年継続して開催してほしい」 等、 「1日移動農業試験
場」 の一層の充実を望む発言が多く出され、 試験研究機関に対して大きな期待が
寄せられた。


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