◎地域便り


安全でおいしい牛乳づくりに酪農美化コンクール

鳥取県/奥田 ゆき


 鳥取県下の酪農家のほとんどが加入している大山乳業農協では、 消費者の皆さ
んに安心して飲んでもらえるおいしい牛乳づくりの一環として、 組合員を対象に 
「生産環境美化コンクール」 を開催している。 

 組合員から参加を募り、 農業改良普及センターの生活担当普及員、 家畜保健衛
生所の酪農担当者、 大山乳業農協の職員など8名を審査員として、 春秋2回、 厳
正な審査を行っている。 

 平成8年度は自薦、 他薦合わせて9戸の参加があり、 6月と11月の2回に現地
審査を行った。 

 審査の視点は、 牛舎内外の環境美化、 牛乳処理室の美化、 そして牛体の美化で
ある。 

 6月の審査のときには、 晴天にも恵まれ、 どこの牛舎も周辺にたくさん植えら
れた花の美しさが引き立っていた。 

 11月の審査時には花の端境期にあたり牛舎は多少殺風景だったものの、 牛舎内
外の清掃、 整理整頓については、 前回の審査時よりも努力のあとがみられた。 

 総体的に見て牛舎周辺に花を植えて好ましい外観を保っていること、 牛舎内外
に無駄なものを放置せず、 また天井にクモの巣、 配管にホコリがついていないな
ど整理清掃が行き届いていること、 牛体の手入れが良好でふんなどの付着がない
こと等に参加農家は気を配っていた。 

 一方夏のウジ、 ボウフラ対策だけでなく、 牛舎床面に石炭を散布するなどの積
極的な牛舎内消毒、 乳房を清潔に保つための毛刈りについては、 さらに努力を要
する農家が多かった。 

 2月20日の総会で最優秀農家1戸、 優秀農家5戸が表彰されることになってい
る。 

 組合では 「コンクールは始まって2年目ですが、 今後も継続し、 生産環境美化
のさらなる向上に農家と共に努力していきたい」 と語っていた。

【牛舎内の環境を厳しくチェック】


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