◎地域便り


農業大学校生・体外受精卵移植に成功

宮崎県/日高 文昭
 中核的農業後継者の育成・教育機関として、 内外関係者から高い評価を受けて
いる宮崎県立農業大学校の学生が、 牛の体外受精卵移植技術実習に取り組み、 こ
のほど成功した。 

 この技術に取り組んだのは、 畜産専攻科と2年生の2人。 担任助教授指導の下、 
平成7年2月に県畜産試験場から譲り受けた凍結体外受精卵を同校のホルスタイ
ン雑種3頭に移植した。 このうち1頭が受胎し、 去る11月26日に体重33キ
ロの雌子牛が誕生し、 その後順調に育っている。 

 従来から畜産科の学生は、 家畜人工受精師の資格取得ができるが、 受精卵移植
については、 より高度な知識と技術が必要なことから、 専攻科履修者 (4年生) 
のみ資格取得の道が開かれている。 

 これからの有望な技術だけに、 今回の成功は、 後に続く学生たちの学習意欲と
励みになるとして、 関係者は喜びとともに大きな期待を寄せている。


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