◎地域便り

　 ｢第２０回鹿屋市農業まつり｣  (鹿児島県鹿屋市､ JA鹿児島きもつき主催) が
１１月２２､ ２３日の両日､ 市中央公園で開催された｡ 

　会場では､ 農産物の展示即売や芸能ショーなど多くの催しがあり､ 中でも最大
のイベントは､ 昨年から始まった ｢かごしま黒豚｣ の子豚レースである｡ 黒豚を
飼う農家から借り受けた約１カ月齢の５頭の子豚にゼッケンを付け､ 全長１８メ
ートルの特設馬場 (豚場) を走らせる｡ 

　観客は､ 出走子豚をレース前に十分に下見した後､ 配られた馬券 (豚券) に意
中の子豚のゼッケン番号を書いて投票する｡ 子豚レースは､ ２日間で４回実施さ
れ､ 約２， ０００人が参加した｡ 

　みごと的中した観客には､ 市内にある鹿児島くみあい食肉 (株) で処理された
正真正銘のしゃぶしゃぶ用 ｢かごしま黒豚｣ が馬券 (豚券) と交換に渡された｡ 
５００人分の豚肉が用意されていたが､ 瞬く間に当選者に渡り､ その夜の食卓を
賑わした｡ 

　このイベントは､ すっかり農業まつりの呼物となっており､ 的中しなかった観
客は､ よい土産話にするため､ 特設の食肉売場で豚肉や牛肉等を買い求め､ 食肉
の消費拡大にも役立っている｡ 

　この他､ 子豚､ ポニー､ 和牛､ 乳牛などが展示され､ 普段家畜に触れることの
ない消費者や子どもたちを楽しませていた｡

【特設馬場を「豚走」する子豚】