◎地域便り


酪農家ご婦人が経営をリード

鹿児島県/神宮寺 恒幸


 鹿児島県鹿屋 (かのや) 市の国営畑地かんがい事業第1号として整備された笠
之原台地で酪農を営む南谷 (みなみたに) 酪農の奥さん美矢子さん (37歳) は、 
鹿屋市パソコン研究会の女性部会長として経営簿記の普及に活躍しており、 1月
17日に開催された平成8年度鹿児島県農業簿記コンクールで最優秀賞を受賞した。 

 美矢子さんは、 昭和56年に結婚すると同時に経営に参画し、 義父の南谷四郎さ
ん (68歳) 及び夫の勝さん (39歳) から簡易農業経営簿記の記帳を引き継いだ。 
当初は青色申告のための事務に四苦八苦していたが、 酪農は牛舎や飼料畑などの
購入のための借入金が多く、 緻密な記帳なくしては安定した経営は望めないと自
覚し、 研修会への参加等により簿記の勉強に励み、 記帳結果の分析に基づく段階
的な規模拡大を図ってきた。 

 現在では、 パソコンを活用した農業複式簿記を行い、 いろいろな角度からの分
析が可能となっており、 さらに収益性が向上するものと期待している。

【データを入力する南谷美矢子さん】

南谷酪農の記帳開始から現在までの経営成果


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