香川県/湊 惠
ジャパンミートピア’98 in かがわ・さぬきっ子畜産ふれあいフェスタ(指定 助成対象事業)が5月23日、24日の両日、香川県高松空港隣接の「さぬきこども の国」において開催され、約35,000人の親子連れでにぎわった。 輸入畜産物の増加などにより、国内畜産物価格は低迷するとともに、国内産地 間競争も激化している。消費者からは、新鮮で安全な畜産物を求められている。 また、都市化の進展にともない畜産農家の減少、高齢化、後継者不足など深刻な 問題もある。 このようなことから、小中学生等、若年消費者を主なターゲットとして、畜産 に関して遊んで学べるイベントを開催することとなった。また、家畜とのふれあ いの場も提供することなどにより、食肉の生産から処理、流通、加工に至る一連 の過程や食肉の知識など、国産畜産物に対する理解と普及、消費の拡大を図ると ともに、後継者育成の場とすることを目的として、関係機関あげて開催された。 会場では、このイベントのために開催された展示共励会で選ばれた讃岐牛や讃 岐コーチンのほか、今年から本格的に売り出す讃岐黒豚の県三大畜産物がそろっ て出展された。また、畜産加工品の手作り体験や讃岐牛の丸焼き、シャブシャブ、 Jビーフ・Jポーク・Jチキンの国産畜産物の試食、販売コーナーも人気を集め た。 特に、ウインナソーセージ手作り体験は、約10メートルの羊腸ケーシングに県 産豚肉を詰め、形を整えるという難しい作業。空気が入ったり、ケーシング腸が 裂けたり、ハプニングもあったが、子供達は日ごろ体験する機会のない作業に熱 中していた。 知識普及パネル展や料理教室、子牛や子豚、アイガモなどのふれあいミニ牧場、 ポニーや電動馬ポコちゃんによる乗馬体験、子犬、子猫の里親さがしコーナーも 1 日中家族連れでにぎわっていた。 畜産の楽しさを広く理解いただくとともに、会場が芝生で空気もきれいであっ たことから、家族そろって健康の素晴らしさを満喫してもらえたと思う。香川県 では、これからも生産者と流通業者等関係機関が一体となって、消費者に畜産と いうものを広く理解いただくとともに、畜産後継者の確保に努めていくこととし ている。
【2日間のフェスタの開幕】 |
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【試食コーナーは連日、大盛況】 |
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【真剣にウインナソーセージ作りに挑戦】 |